人は人を見下した瞬間、
いつかは見下されることによる屈辱を味わうことになるという
保障を得るのだと思う。
優越感によって感じた快感は、劣等感によって感じる嫉妬を約束している。
優越感と劣等感は手を携えてやってくる。



人を見下せば、
いつかは誰かに見下されたと感じ、
悔しさを味わうことになると思う。
誰かを見下したということは、
自分を基準に上と下をつくったということだから。



誰かを叩いたり、 見下したり、 貶めたりして、
自分が上に立ったようなつもりになるのかもしれない。
けれど、 それは、大きな間違い。
その「誰か」は自分が認識したイメージ
貶めたのは自分自身。



誰かをばかにする言葉を吐くということは、
自分はその誰かより確実にましなのだという何の根拠もない意見を
声高に表明する、
ひどく恥ずかしい行為だ。



自分のものさしで、他人を測っても、
正しい測定はできない。



苦しんでいる人を目にしていながら、
何もしないでいられるというのは、
その見ている人が、苦しんでいる人を、
自分と同じ人間とは認識していないから。



差別心って幾重もの構造をなしていることがある。
表面上は、まったく差別なんかしませんという人の心の奥底には、
凄い差別心があったりすることもある。



日本人は
人種差別に対する認識はかなり低いと思う。
なぜなら、国の外に出ない限り、
人種で「差別する」経験は無自覚にしていても、
「差別される」という経験を持つことはあまりないから。
そして、そうであることにすら気づいていない。



差別をなくすために大事なことのひとつは、知識。





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