太郎ちゃんが、2013年に国会議員に立候補した時、
私は母の介護で帰国していた。
地元の駅に太郎ちゃんが街頭演説に来ると聞いて、
母を車椅子にのせて連れて行った。
私が演説を聞きたいから一緒に行こうと・・・。
夏の暑い日だった。
母は長く政治活動をしてきており、支持政党は決まっていた。
だから、母に投票を頼むつもりは毛頭なかった。
太郎ちゃんは汗をかきながら演説をし、聞いていた母は大きな拍手を送っていた。
そして、
母は太郎ちゃんを手招きした。
気づいてくれるかな?と思ったのだけれど、
太郎ちゃん、すぐに気が付き、母のところにやってきた。
車椅子の前にひざまずき母と目線を合わせる。
母は、持ってきた新しいポケットタオルを二枚手渡し、「頑張って」と声をかけた。
太郎ちゃんは、母のその言葉に応えてくれた。
私は心から感謝した。
母は大きな手術をし、生死の境をさまよい、術後鬱にもなっていた。
選挙の投票日、母は父に連れられて投票に行った。
先に投票を済ませていた私は家で待っていた。
母は戻ってくると私に近寄り、小声でそっと囁いた。
「太郎ちゃんに入れてきたよ。
お父さんには内緒だよ」
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Twitterに呟きが残っているはずだなと思い検索してみた。
2013年7月19日
”今日は近くに太郎ちゃんが来るので、母を連れて、演説を聞きに行ってきます。”
と呟いている。
そして、
”太郎ちゃんの演説。正にまん前で母と聞かせていただきました。
終了後に母が小さなプレゼントを渡そうと声をかけると、
太郎さん、母の視線まで膝を折って腰を下ろし、言葉を交わしてくださいました。
お人柄が感じられる温かな応対でした。”
演説終了後、声をかけた母に、車椅子の母の視線まで膝を折って腰を下ろし、
言葉を交わしてくださいましたこと、本当に嬉しかったです。
ありがとう。(^-^)”
母はこんなことも言ったのね。
”母が太郎ちゃんの演説を聞いて言った。
「黙っていられなくなったのね。その気持ちはよくわかる」”
投票日、7月21日
”母は支持政党が決まっている。それでもと思い、
母を山本太郎さんの街宣演説に連れていった。
今日、投票日。
母は山本太郎さんに投票してくれた。
「だってあの話し聞いたら入れないわけにいかないでしょ」と母は微笑んでくれた。”