誰でも年を取る。
見た目や中身に個人差はあるかもしれないが、年は取る。
子供の頃から「老い」が怖かった。
おばさんになるのも、おばあちゃんになるのも嫌だった。
それでも生きていればやがてその時は来る。
そのこともわかっていたから、その時には
①無様に抗いたくない。
②潔く受け入れたい。
と思った。
ま、①も②もおんなじことだ。
いい年齢に見える女性が、若い人の恰好をしたりするのを見るとなんだか辛かった。
かなりのお年なのに、すごいお化粧でなんとか若く見せようとしている姿も切なかった。
だから、自分が年を重ねた時には、そのままを受け入れようと思った。
できれば、年を取るのが悲しくないように年齢を重ねたいなと願った。
そして、今、老いと向き合う日々を迎えている。
50代は、両親の介護と自分の病気で過ぎてしまった。
まともに自分の顔を見たり、おしゃれをしたりなんてしている余裕もなかった。
ようやく落ち着いたかなと思う頃には60代になり、
鏡を見つめたらすっかり年を取った自分がいた。
しばらくは嫌であまり鏡を見ないようにしていた。
ようやく気持ちが落ち着いてきて思い始めた。
これはあかんよな~。
このまま自分としっかり向き合わないでいたら、いつかものすごいショックを受ける。
そう思い、まずしっかり鏡を見つめた。
ただ鏡に映る自分と言うのは、他人の目に映る自分と同じとは限らない。
なので、写真を撮ってみた。
撮った後、その写真を見るのも怖かった。
それでも、恐る恐る見始め・・・・
あちゃ~と思った。
今の自分の姿を好きになるのはなかなか難しい。
(尤も、自分の容姿が好きだったことは過去一度もなかったのだけれど)
でも、どんなに嫌がったって若くなるわけでも、きれいになるわけでもない。
それなら、自分を嫌いにならないように年を重ね、
不快を与えないように身だしなみを整えるということを考えよう。
今ようやく、そう思える日々。